AIR AGENCYは人材育成を行っております
伊藤 節生
Setsuo Ito
養成所と聞いてどういうものを想像するでしょうか?
もちろん学ぶ場でもありますが、僕は毎回オーディションをする場にも思えます。
レッスンを見て今後AIR AGENCYで活躍していく人を見つけ出すためです。
とはいえ自分が入った当時はそんな事考えたこともなかったのですが…
ここを見ている皆様は恐らく声優になりたいとお考えの方々だと思います。
では今業界で何が求められているか、自分はどういう役者になりたいのか。
養成所はそういったことを考え、チャレンジしていける場所です。
レッスンは週1回。ではそれ以外の時間をどう使うか。
レッスン中、他の方の演技を見てなにを考えるか。
僕は役者など表現者には無駄な時間はないと思います。
どんなことをしている時でも演技に繋がることがあります。
常に考えることを止めないでください。
また養成所ではライバルであり、友でもある仲間たちに出会えました。
とても刺激をもらい、自分の成長に繋がったと思います。
長々と書きましたが、当時の自分はそこまで考えられなかったです。
ただ役者になりたい!という気持ちだけは強く持っていました。
なのでここを見て少しでも感じるものがあれば、頭の片隅にでも覚えててくれると幸いです。
なりたいものになろうとすることは簡単なことではありません。
しかしなろうとしなければ絶対になれません。
力強く一歩を踏み出して頂きたいです。
拝 真之介
Shinnosuke Ogami
まず重要なのは、「自分は何がしたいのか」を自覚することだと思います。
プロの声優になりたいのであれば、そもそも自分にとってプロの声優とはどのような声優なのか?その上でプロとしてどんな声優になりたいのか?
いいお芝居ができるようになりたいのであれば、そもそもいいお芝居とはどんなお芝居か?そのいいお芝居ができるようになるには自分は何をすればいいのか?
そういった自分にとって「何がしたいのか」ひいては「声優になる」という事がどういった事なのかをキチンと考えられているかどうか。
この部分は本当に重要だと思います。
なぜならお芝居のテクニックや論理は教えることができても「あなたが今何をしたいか」ということは他人が教えることが出来ないからです。
養成所の稽古はあくまで「発表の場」だと自分は考えています。
そういった場所で「何がしたいのかよくわからない」というお芝居を発表するのは、はっきり言って時間と労力とお金の無駄ですし、何よりそこに成長はありません。
自分のやりたいことが決まっているからこそ、他人のお芝居に感化することが出来、ダメ出しを受けた時に新しいお芝居の価値観に気付けるのだと思います。そしてそれが役者としての成長につながっていく。
週一回の養成所の稽古は皆さんにとってそういった成長する場であって欲しいのです。
我が社の稽古の素晴らしいところは、自由にのびのびお芝居ができる空気があるところです。
稽古に関しては失敗という言葉は無いと思います。自分が思い感じた事をそのまま表現してみてください。
「自分は何がしたいか」ということに具体的に気付くには、稽古以外の時間というものがとても大切です。
稽古の時間よりはるかに多くの「稽古以外の時間」をどう過ごすか。
お芝居に触れるのか触れないのか。
声を出すのか出さないのか。
何をしたいか考えるのか考えないのか。
今この文章をみて声優を目指している皆さんには、どうか今一度「自分が何をしたいか」ということを考えてみて下さい。
そしてそれが定まっていれば、願わくば我が社で「気合い」と「熱さ」のこもったあなたの「やりたいこと」を見せていただければと思います。
貫井 柚佳
Yuka Nukui
初めは憧れでした。素敵だと思った世界の住人に私もなりたい。そんな漠然としたイメージです。それを「仕事」にするということはどういうことか?「芝居」とはなにか?「芝居でメシを食う」とは?とにかくそれに向き合うことができた1年でした。
レッスンには様々な講師の方が来られます。声優さんや舞台の役者さん、マネージャーさんや現役の音響監督さんが来てくださることもありました。沢山の考えに触れることができ、それぞれの立場からの意見を聞くことができます。時にそれは、苦しみを生むことがありました。あの人はこう言っていたけど、この人は違うことを言っている。結局どうすればいいのだろう?でも、そこで悩むことが大事なのだと思います。芝居に決まった答えはありません。様々な向き合い方があります。観る人によって感じ方も違います。そこで「考える」ことが、1番自分の力になります。そうして役と向き合い、自分なりのものを見つけ出す。そんな「想像力」と「創造力」を何より大事にしたレッスンだと感じました。
そしてそんな中で、恥をかくことも大切です。それは自分勝手に好きにやれば良いというわけではありません。現場では「想像力」と「創造力」の次に「対応力」が求められます。そしてそれに応えるためには「精神力」が問われると私は思います。講師の方々は、私たちの全力に、全力で答えてくれます。そこで打ち砕かれることも、小さなガッツポーズをとれることもあります。「70点を狙うなら、100点狙って0点取った方が良い」そんな社長の言葉がとても印象的です。
現場に出てみて、いかにレッスンが「仕事」を意識したものだったかが分かりました。レッスンで指摘されることは、現場で頂くディレクションと同じなのです。私たちのことを常に「役者」として見てくださっています。つまりお仕事につながるチャンスが常にあるということです。私は実際、養成所生の時にゲームのオーディションを受けさせていただき、そこでお役を頂くことが出来ました。同じチャンスは2度と来ない。毎回のレッスンが、オーディションなのだと実感しました。
1年は長いようでとても短い、そして短いようでとても長いです。それは今でも同じだと感じます。苦しいことも楽しいことも、全て自分の力になり得ます。それも、全て自分次第です。
私にとってAIR AGENCY養成所での経験は、本当に大切な財産となりました。苦しいことが沢山あります。でもだからこそ、お芝居が楽しい!と実感できる1年でした!AIR AGENCYの一員として、これからも日々成長できるよう、精進あるのみです!
佐々木 義人
Yoshihito Sasaki
AIR養成所での一年間は、自身の『興味』と存分に格闘できる大変稀有な一年間です。
出される課題に対し、それを出来る範囲でこなそうとするのか、己の力量以上の表現に挑戦するのか、先入観を捨てて最初の印象のまま演じるのか、行間も含めて深く読み解こうとするのか、王道の解釈を突き進むのか、新しい解釈を見つけるのか、自分のやりたい芝居を大切にするのか、周りの芝居を聴いてひねりを加えるのか、講師のアドバイスを自身の芝居に反映させようと注力するのか、アドバイスから自身の足りない部分を補うべくうまく取り込むのか、また、出された課題が“ある物語の抜粋”ならば、その物語全体に目を通し、状況や心情・立ち位置を正確に把握しようと努めるのか、あえて物語全体には触れず、妄想/想像で自分なりに物語の前後を作り上げようとするのか、何より楽しく演じようとするのか、丁寧に演じようとするのか、閃きを大切に演じようとするのか…etc
挙げればキリがないほど、実は、出された課題や与えられたチャンスに対しどう取り組めばいいのか、どう挑んだらいいのかを選択出来る“余地”が残されています。
自分の得意な芝居や解釈ばかりを選ぶことだって出来るし、何も選ばず何もしないまま過ごすことだって出来てしまう。
そして、その姿は“視られて”います。
養成所を出ると、『そこに行けば自身の興味と存分に格闘出来る場所』はなかなか得られません。共に研鑽を積む輩となれば、尚更。
自分は何を学びたいのか/自分が何を知らないのか/自分に何が求められているのか
『好奇心は猫をも~…』なんて言葉もありますが、『興味』や『好奇心』は確実に役者を育てます。
自分の芝居、他人の芝居、日々起こることや思うこと、出会うことへの『興味』と存分に格闘できる“養成所での日々”をどうか大切に過ごして下さい。
香坂 さき
Saki Kosaka
私は2年間芝居の勉強をしたのち、AIR AGENCY養成所で1年間お世話になりました。声優養成所は、場所によってレッスンの内容もクラスの環境も全く異なります。私がAIR AGENCY養成所でもっとも魅力を感じたのは、少人数クラスだということでした。講師の方からより深い指導を受けられ、それはまた、自分をアピールできるチャンスが沢山あるということです。そして少人数だからこそ一層集中し、クラス内で様々なアイディアが生み出され、感性にビリビリと刺激を受けました。
しかし広い目で見ると声優志望者の数はとても多いです。そのような環境の中、養成所生の頃から私が1番大事にしているのは「オンリーワンでいたい」という気持ちです。AIR AGENCYは個性を見極め、大切に育ててくださる事務所です。「自分は何が得意なのか?」「何を売りにしたいのか?」…そんな考えをスタッフの方々と相談しながら、とことん突き詰められるのです。
このコメントを読んでいる方の中に、養成所への入所を迷っている方はいらっしゃいますか? 昨今、10代からお芝居の勉強を始めている方が多くいる中、私はスタートが遅く、周りとの差に悩んだこともありました。今は「その分頑張ろう!」という気持ちですが、やはり何かを始めるのは早いほうがいいと思います。もし迷い、立ち止まっている方がいたら、まずは一歩、踏み出してみてください。楽しい事も苦しい事もたくさん吸収できるそんな繊細な時期を、どうか大切にしてください。
私にとってお芝居の場は、自分を解放できる楽しい場です。そんな気持ちに気付けたのは、AIR AGENCY養成所で伸び伸びとレッスンをさせていただいたからだと思います。まだまだ未熟な私ですが、AIR AGENCYの看板を背負っていることを誇りに思い、今後も頑張ります!
木内 太郎
Taro Kiuchi
AIRAGENCY声優養成所で1年間お世話になり、声優としてお仕事をいただけるようになってから一番感じたことは、限られた時間の中で様々な状況に対応しなければいけない、実際の現場では常に瞬発力を求められるということです。
AIRAGENCY声優養成所でのレッスンは週に1度のみ、台本などの課題は、ほとんどが当日に渡されるというものでした。
レッスン内容は、基礎的なことというよりも、その場で渡された台本をこちらがどのように解釈して表現し、ダメ出しに対してどのような芝居の変化をもたらせるのかというものが多かったです。
週に1度という限られた時間のレッスンに臨む上でとても大事なことが、そのレッスン以外の時間をどのように使うのかだと思います。
その様々な状況にどのように対応するか、どのような選択肢を用意することができるのかを決めるのが、レッスン以外の時間ではないでしょうか。
1週間という時間の中でできることはとてもたくさんあります、ですがなにもしなければどんどん回りに離されていきますし、なにも変わることができません、自分の可能性を狭めてしまいます。
その貴重な時間を、声優になるために本気で費やすことができるか、週に1度のレッスンを受ける上で、もう一度その意味をよく考えてみてください。
AIRAGENCYの社訓には「声優という職業でメシを食う」というものがあります。
この言葉を聞いた時、私は胸を打たれAIRAGENCY声優養成所に入ることを決意しました。
しかし「声優でメシを食う」ということは並大抵のことではありません。
声優としてお仕事をいただくということは、専門学校や養成所のなかで結果を出すだけではいけません、実際に現場で活躍されている方たちと仕事を奪い合わなければならないということです。
まだまだ未熟者な私ですが、声優になるということにこのようなことを理解し、覚悟を持った方たちにこそAIRAGENCY声優養成所に入っていただきたい、共に切磋琢磨していきたいと願っています。
山本 瑞稀
Mizuki Yamamoto
以前通っていた専門学校では毎日授業だった名残もあり、どこか学ぶという受け身の姿勢だった私をこの養成所に来て早々に覆されました。
プロ意識の高いクラスメイトに囲まれた中でのレッスンはそういった捉え方もあるのかと驚かされる事も多く、同時に自身の視野の狭さ、実力不足さに悔しさを覚え、何度もこのままではいけないと自分を見つめ直す必要がありました。
講師の方は決して否定はせず受け入れてくださった上で、それならもっとこうしてみようという一人一人を尊重した指導の仕方をしてくださります。
演技をする上での技術の指導に加え、様々な分野で活躍される講師の方々から聞けるリアルお話は今後現場に立って仕事をする上でとても貴重なものばかりでした。
題材はその日初めて目を通すものが多く、初見力、限られた時間でどこまで読み解くかが試される機会も多かったです。
事前に渡されたものに関しては自分の中で最高の状態を作り上げて行く必要があります。
とにかく1度のレッスンでどれだけ自分を出し切れるか、そして新たに得た刺激を元に次の1週間をどう過ごすか、考えに考え抜いた1年でした。
養成所で培った「考える力」は今後何をするにあたっても無くてはならない重要な基盤になります。
何気ない日常の1コマをどれだけ感じ取れるか、どれだけ自分の中に取り込めるか、自分を豊かにしてくれるものはこんなにも溢れているのだな、と思うと毎日が楽しみで仕方がありません。
この1年ライバルとして、グループとして切磋琢磨し合った同期の人たちは今、信頼できる仲間であり、お互いに負けてられないと刺激し合える存在になりました。
AIR AGENCYという看板を背負って現場に立たせて頂くことへの感謝、責任を常に持ち、日々前進して行きたいと思います。
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